2020年9月20日日曜日

CBR1000RR(SC57)の整備沼 フロントブレーキのオーバーホール

今回はビデオ撮影からの静止画切り出しなので画像汚くてすみません 

ブレーキを握った時の感触がおかしく、前タイヤが少しブレーキを引きずっていたので、ブレーキをオーバーホールして、ブレーキピストンのシールを交換します

ついでに黄ばんだリザーブカップも安物カップへ交換

写真では判り難いかもしれませんがかなり黄ばんでいます

正直このまま使いたくないレベル

安物カップを外す為にフルードを抜きます
どうせこの後オーバーホールするので抜きまくり
カップ交換はネジ緩めれば出来るので簡単
でも、安物カップが思ったより安物っぽい上に中のフルードの量が見えない・・・
とりあえずコレを付けておきますが、その内交換しよう
次はキャリパーを外しますが、ブレーキパッドは外す必要があるので、車体にくっついている内にャリパーピンを緩めておきます
その後、キャリパーのネジを外せばキャリパー本体が外れます
ここでブレーキパッドを完全に外してしまいます
で、ピストンを抜き出すツールでピストンを抜きます(全部で4個)
ピストンが汚れているので金属みがきのネバダル(臭い)で磨きます
縦に磨き傷が入るとフルード漏れの原因になるので、円周に沿って磨きます
ピストンのシールを100均工具で抜きます
この時にピストン側の溝に傷をつけない様、注意
各ピストンに細いシールと太いシールの2本入っていますが太い方が少し抜き難い
新しいシールは手で入れますフルードをペットボトルのキャップに出して、シールをフルードで湿らせてから
手でシールを入れてゆきます
このブレーキは4個のピストンがありますが、2種類の大きさがあるので、シールも大きさにあったモノを入れます(間違ったサイズだと入らないかぶかぶかになるはず)
あとはバラした逆の順に組み上げ、フルードを入れて、最初に上(ブレーキレバー側)からエア抜きを行い、下側のエア抜きを行います
ボルト類の締め付けは後からトルクレンチを使いますが、まだ色々作業があるので今は軽く締めただけです

で、今回のオーバーホールで治ったかというと治ってなくて、ちょっと厄介な事態かもしれません
今日の作業はここまで

2020年9月15日火曜日

CBR1000RR(SC57)の整備沼 クラッチオイルの交換

 クラッチオイルも紅茶みたいな色になっているので交換必須ですが、ついでにカップも交換しようとebayで非純正品を買いましたが、コレが失敗

まずOリングが明らかに純正より細くて、使ってみたらカップとレバーの接合面からオイルが漏れる、でOリングを純正に戻しても漏れる・・・ゴミになりました

で、クラッチオイル交換ですが交換の時の写真を撮ってなくてすみません
カップを開けて、ブレーキのエア抜きと同じ要領でレバーを握って下側のエア抜き用のニップルを緩める、レバーを戻す前にニップルを閉めるを繰り返すとだんだん古いオイルから新しいオイルに交換が出来ます
カップもかなり黄ばんでいたと思ったのですが、フルードが透明になったら意外と元の色のままでした
例によって漏れたフルードはパーツクリーナーを吹きまくってウエスで拭き取ります
なので整備後は綺麗になります
ちなみに使用したのはブレーキフルード


2020年9月13日日曜日

CBR1000RR(SC57)の整備沼 日曜日編(タンク搭載とかブレーキのOHとか色々)

 日曜日も曇天ですが、まだ降ってなかったので作業開始


元々タンクシーラーが乾燥4日みたいな情報みた気がしていたのですが、あちこち見てると数時間で完全乾燥みたいに書いてあるので、2日乾燥させたこいつはもう大丈夫だとろうと、再びガソリンタンクの搭載へ!

前回のレース仕様からノーマルマフラーの変更時は時間の関係でヒートガードなんかはすっ飛ばして作業しましたが、どっちにしろヒートガードは入れないといけないので、エンジン再始動前に入れちゃえという事で入れることに
センターパイプとの連結用のバンドを外しておけばさほど苦労はしないと思います
この他にもタンデムシート用のレールやシートオープナーの配線を回したりと細かい作業がぼちぼち
ヒートガードはサイレンサー上は問題無かったのですが、サイドにある右足(?)保護用のガードは何故か装着方法が判らず終い
まぁ写真とか書物を調べてみる事にします
もしかしたらキャタライザの関係で国内版と逆輸入版で違うのかな?
ヒートガード周りの作業はとりあえず終了とし、タンクを装着
で、SC57の燃料ホースって上の写真の右下側の様にパイプをクランプしている金具が開けないんですよ
少なくとも今時のインジェクション車はワンタッチカプラーになっていると思うし、ほぼ同世代のZ1000もワンタッチ(と呼んでいいのか微妙な出来だが)カプラーなのでコレ、不便ですわ
結局燃料ポンプから出ているボルトを抜いて無理矢理ホースを外すんですけど、ここだとガソリン抜かないとこのボルト抜けないんですよ
まぁ今回は空タンクを搭載するので関係は無かったわけですが

で、無事エンジン始動しました
タンクからのガソリン漏れも確認出来ませんでした
なんか一気にゴールが見えた感じ(気のせい)

始動時の動画貼っておきます
動画だとエンジン音が大きそうに聞こえるかもしれませんが、SSとしてはすごい静かです
昨今のSSはノーマルでも結構勇ましい音がしますが、この頃のはそこまでメーカーに根性が無かったのか静かです
(一応車検対応マフラーの)Z1000は自宅でエンジン掛けるので凄い気を使いますが、こっちは昼間なら割と気軽に始動出来ます

ちょっと小ネタですが百均で4個100円のミニボックスが部品を小分けしての保管に大変役立っています
今回はあちこちの作業をしないといけないので部品混ぜるとわけわからなくなりますので
フタがちゃんとしまるので雑に扱えるし?

色々配線チェックしたり、ホーンを取り付けたり(一発で鳴りました、さすがホンダ?)として、本日最後のイベント、リアブレーキのOHに掛かります
元々はペダルが全く動かない状態だったのですが、ブレーキペダルを手でガンガン押したら数回で動く様になりました
まぁフルードなんか紅茶みたいになってましたからね(^^;
フルードは塗装を侵すそうなので、ウエスは多めに用意して漏れたらすぐに拭き取り、出来ればパーツクリーナーを即吹きたいところ
ペダルが動く様になったので、リザーバータンクのネジを開けて蓋を取り、エア抜き用のニップルにパイプを付けて、8ミリのレンチで
ペダルを押したらニップルを緩める、フルードが出たらニップルを閉めてペダルから手を放す
を繰り返してフルードを抜きます
フューエルホースとキャリパーを繋ぐ部分のボルトとブレーキパッドを留めるピンを先に緩めてキャリパーを外します(後からだと大変)
で、「こんな風にピストンツールで抜くんだぜぃ」とかドヤ顔しようと思ったのですが全然抜けなくて(笑)結局フルード入れなおして、ペダルを手で動かして液圧で抜きました
→あちこちで良く聞く話ですね・・・

ピストンは結構ちょっとしたゴミは付いていましたが全然綺麗です
まぁ1.7万kmも走ってない様なバイクなので当然か
これまたずっと前に100均で、買ったツールでピストンシールを抜き取ります
1ピストンに2本あるので注意
新しいシールを入れる時はフルードをヌリヌリしておくと漏れにくいというか傷みにくいと思いますよ~

あとは組んでエア抜きシュコシュコしたら完成
リアブレーキは良い感じの感触になりました
静止状態ではブレーキが作動している事は確認できました

今日の終わりの状態
ついにサイドスタンドで自立
5mくらい自走しましたよ
見た目よりはまだまだやる事山積みなんですけどね
特に偏効きしたままのフロント右ブレーキはOHして駄目だとキャリパー交換・・・う~ん






CBR1000RR(SC57)の整備沼 土曜日編(カウルの補修とか)

 土日と雨模様であまり本格整備が出来なかった様な出来た様な?な感じですが、土曜日出来た事をぼちぼち書き記しておきます

土曜の雨は結構な勢いなので外での作業は全然出来ませんという事で、主に状況整理なんかをしたりしてました

ライトユニットはHIDが入っていましたが、昇圧器が無い様なのと手堅く車検通すのにハロゲン球に戻します
バイク用で買うと1本で2,000円以上(CBRは2本必要)とメッチャ高いんですけど、たぶん車用?と思しき奴なら1,000円以下で買えます
普通のハロゲン球で良かったんですが、安売りしてるのって青い(点灯時は真っ白になる)バルブなんであまり好みではないですが、まぁしょうがない
車検取ったらHIDに変えて次回の車検はHIDで行くことにします
今回は仮ナンバーで行くことになると思うので、とにかく車検を1回で通したい
今回、たくさんの純正パーツ(主にネジ類)を買ったんですけど、似た様なネジの袋には型番しか書いてないのでパーツリストの図の何番の部品か見て判る様、マジックで袋に記入しておきます
作業が出来ない雨の日はこういう作業で晴れの日の効率化♪
翌日の作業では大助かりでした
少し小降りになった時間があったので、出来る事をやろうと外に出てみました
CBRはレーサー仕様だったのでサイドスタンドも一部ネジ類が無い状態でしたので、注文して入手していましたが、それなら短時間で作業出来るのでやりました
作業開始前はサイドスタンドスイッチがどうなっているのか良く判らなかったのですが、サイドスタンド本体を取り付けると取り付けねじにもねじ穴が空いていて、そこにサイドスタンドスイッチをねじ込みますが、スイッチ側に棒、スタンド側に穴があるので(わぉ)ちゃんと取り付けるとサイドスタンドの動きに合わせてスイッチのON/OFFが出来る仕組みでした
そうこうしていると、ebayからヘインズのマニュアルが届きました
ヘインズのマニュアルはZ1000の時も愛用していて、メーカーのサービスマニュアルが2万円以上したりするのに対して、ヘインズのは3千円くらいで買えます
英語版しかないですが、写真増し増しなので軽整備ならほぼ困りません
まぁ一番利用するのは配線図とトルク表ですかね
まぁ各部の写真を眺めているだけで以外な発見があったり無かったり

で、いつもお世話になっている爆走番長(仮名)さんに割れたカウルの修復をお願いできないかと相談していたとこと、「いつやるの?今でしょ(死語どころじゃない)」みたいになって屋根付きガレージにお邪魔しました

まぁ、この様にパックリ割れてるわけです
100番あたりのペーパーでガリガリ削ってFRPが食いつく様にします
写真は既にペーパー掛けした後ですが、元々はカウル表面にもガリ傷が結構入っていました
(ちなみに走行中の転倒ではなく、押している時に転がして割れたんだそうです)
ペーパーって安物使うのとプロ仕様(?)のを使うのとではかなり、かな~り効率が違うという事を知っておいた方が良いでしょう
特に研ぎを行う場合は耐水ペーパーではなく、空研ぎ用を用意しましょう
耐水は水が無いとあっという間に駄目になりますが、足付け用の研ぎの時に水を使うと削ってるトコが判らなくなるし、水をいちいち使うのが面倒

FRPで固めて行きます
裏から固めるので、表面にはアルミテープを貼ります
分かれた部品の固定より裏から塗ったFRPが表側に流れ出さない様にするため・・・だと思います
で、グラスファイバーを適当な大きさに切って
FRPでグラスファイバーの空気を抜く様にハケでシコシコ
ハケは再利用しない(どうせ出来ない)ので百均のハケを使い捨てまくります
結構使える百均ハケ

こんな感じになります
1~2時間くらいで硬化したら表のアルミテープを剥がして
隙間にパテを盛って整形して行きます

何回か整形を繰り返して本日の作業は終了

この後サフを吹きますが、さすがに1日は置いてからという感じで

2020年9月10日木曜日

CBR1000RR(SC57)の整備沼 タンクからガソリンが漏れてる_その2

 CBR1000RR(SC57)のタンクに穴が空いていてガソリンが漏れる件で昨日はタンク外して錆び取り剤を入れて放置まで行いました

再び灯油ポンプでさび取り剤を抜きますが、AZの錆び取りクリーナーはそのまま流して良いらしいので排水溝へ
そのままリンス用にとっておいた1Lの錆び取りクリーナーを投入してシェイクしてリンスし、数時間乾燥させます
上の写真の左下に見えるのが自作蓋、この後も活躍します
右側にタンクキャップが写って今すが、結構サビが目立ちます
錆取り剤で錆が取れると結構大きな穴が空いていました・・・

上の方が浸かり切れないせいか錆が少し残っていますが、この程度なら全然問題ありません
更にこの後タンクシーリング剤でコーティングしますので尚問題無し
タンクを乾燥させている間にサビチェンジャーで赤錆を黒錆へ置換させます
何かと便利なので一家に1個あって良い
ただ、刷毛や筆を使うと1回ですぐに毛先が固まって刷毛が駄目になるので爪楊枝にペーパータオルをちょっと巻いて使い捨てます
問題は無さそうですが何か所か外側からの錆があったので進行止めにサビチェンジ
赤錆に塗ると見る見るうちに黒くなります
ガソリンのドレン部分は結構サビてますが、サビ取り剤に漬けられなかったので、サビチェンジャーで処理します
赤錆っぽいところは見た感じ無くなりました
結構サビていたタンクキャップはネバダルとメタコンで磨いて綺麗になりました
メタコンだけでも大丈夫です(ネバダルの方が安いので併用してます)
メタコンはディスカウントショップで30円くらいで売っている毛の硬い歯ブラシを使うといい感じです
使い古しの歯ブラシは毛が柔らかいのでイマイチ
タンクが乾燥したので冶金用はんだで穴を埋めます
100番の紙ヤスリで塗装を剥いではんだ盛り
穴から指を突っ込んで裏側から触るとハンダが裏側まで通ってちょっと突起になっているのが確認出来ました
盛り上がっているのでヤスリで削ります
私はホビー用のリューターも持っていたのでそれを使いました
写真には写っていませんが、ヤスリ掛けをするときはタンク内に粉が入らない様、養生テープで燃料ポンプ穴は塞いでおきます
あまり削るとまた漏れる危険性もあるし他の部品と接触することは無さそうなので、このへんで止めておきます
タンクシーラーをタンクに放り込んで、タンクをゆっくり回してシーラーを行き渡らせるためにキャップ側はガムテープで留めます
今回使用したPOR-15 Rust Preventive Paintは100mlしかないのでガムテープでも大丈夫だろうと判断
燃料ポンプ側の穴はフチにシーラーが来ない様マスキングした上でシーラーを投入
タンクキャップ側と違ってこちら側は穴が大きいので缶からそのまま簡単に投入出来ました
錆取り剤でも使った蓋を使用
一通り行き渡らせたかなと思ったら蓋を取って、回ってない所を確認しながら全体に行き渡らせます
キャップ部分に液が回らないのでハケで塗りました
赤錆部分はこの後サビチェンジャーで処理しています
冶金はんだした部分にも外側からハケでシーラーを塗ります
ラッカー塗料だとガソリンで剥がれますし、この部分の為だけにウレタンスプレー1本使う(ウレタンスプレーは1回使い始めるとその日の内に使い切らないといけない)のがさすがにアレなので、ガソリンに侵されないシーラーをそのままペイントに使用してみました
見えにくいですが、タンク内側にシーラーが回っています
これでタンクの処理は終了・・・のはず
シーラーの乾燥に4日かかりますが
雨の予報もあるのでゴミ袋を上に被せて庭に放置(笑)